| |||||||||
|
全てのニュース
|
数理物質融合科学センター(CiRfSE)の全活動をまとめた「平成26年9月1日〜平成29年9月30日 活動報告書」(最終報告書) を作成しました。
CiRfSE最後の運営協議会は、公開の講演会を省略して、10月3日に開催しました。 金谷センター長による全体報告と新センターの概要説明の後、拠点長、推進室長により活動報告が行われました。 その後、今後の計画について、質疑応答しました。
運営協議会終了後、18:00から2B棟1階の Cafe MARHABAN で、運営協議員とCiRfSE構成教員で、最後の懇親会を開催した。
国際会議 Tsukuba Global Science Week (TGSW) の一貫として、「宇宙進化と物質起源」(セッション8-8: 9/26) と「エネルギーイノベーションのための触媒の科学と技術」(セッション2-2: 9/27予定) を、つくば国際会議場 エポカルで開催しました。
2017/03/01のニュースでお伝えした、宇宙史国際研究拠点 素粒子構造部門 海外リサーチユニットPI Kim Soo-Bong 教授への 2016年度 Bruno Pontecorvo 賞の授賞式が、2017/9/19に、ロシアDubnaのJINRで行われました。
Bruno Pontecorvo 賞は、Joint Institute for Nuclear Research (JINR), Dubna, Russia で1995年から出されている素粒子物理学、特にニュートリノ物理学分野の賞で、毎年1〜3名に授与されています。
韓国のテレビ局KBSでも受賞のニュースが伝えられました。
RENO (Reactor Experiment for Neutrino Oscillation) 実験は、韓国で行われた原子炉ニュートリノを用いた短基線ニュートリノ実験で、2012年4月にニュートリノ混合角θ13を測定することに成功しました。DAYA BAY実験、T2K実験と合わせて、θ13を高精度に決定しました。
イオンモールつくばの「キッズ本格おしごと体験」のひとつとして,宇宙史国際研究拠点のポスター展示および天体望遠鏡作りを行いました。
小学生対象の天体望遠鏡作りでは、9時の受付開始前から長い行列が出来、受付開始後、短時間で整理券100枚が配布完了しました。 天体望遠鏡を通じて、宇宙への夢を育んでもらえればと思います。 ポスターも、多くの方に見ていただきました。
宇宙史プロジェクト内での素粒子・原子核・宇宙分野間および実験・理論間の 連携を深めていくために、宇宙史サロンを定期的に開催しました。宇宙史国際研 究拠点に新しく入ってきた研究員・助教を核にして、互いの分野の研究内容を 報告して、議論を行うことによって、新たな連携を生み出すことを目的としています。
世話人:受川 史彦
南極望遠鏡へ向けたクラウドファンディングの目標額達成を祝して、2017年8月5 日に筑波大学において南極望遠鏡決起集会を開催しました。合計25名の支援者の 方が参加され、中井教授、新田助教の講演、4Dシアターの上映後、支援者と研 究室メンバーの懇談会で計画実現へ向けて大いに盛り上がりました。
世話人:久野 成夫
数理科学研究推進室の青嶋誠教授は,統計学の発展および普及に対する多大な貢献が認められ,第22回日本統計学会賞を受賞されました。
青嶋教授は,高次元統計解析の分野を牽引する世界的な先端研究者として著名で,従来の統計学の枠組みにとどまらない極めて独創的かつ先駆的な方法論で理論と応用の両面から多大な貢献をしていることが評価されました。また,国際統計協会の日本代表として国際会議に関わり,国際学術誌の編集長や編集委員を多く務め,日本の統計の海外でのプレゼンスを高めるなど,その多方面にわたる業績が顕著であることが受賞理由となっています。
欧州共同原子核研究機構(CERN)のLHC加速器を使ったCMS実験において、ジェットやフロー相関の物理を中心的に進めているWei Li氏(米国、ライス大学)が、7月25日(火)の午後に筑波大に来られ、午後2時から人社B棟1階(B108)にて、CiRfSEセミナーをして頂く事になりました。以下の題目、概要のように、特に小さな衝突系におけるQGP生成に関する内容を話されました。
世話人:江角 晋一
筑波大学広報誌「TSUKU COMM」vol.36 に、CiRfSE環境エネルギー材料研究拠点・エネルギー貯蔵・変換物質部門長 守友浩教授のインタビュー記事「材料の基本物性を探索する」が掲載されました。
筑波大学広報誌「筑波大学新聞」336号(2017/7/10) に、CiRfSE宇宙史国際研究拠点・南極天文部門 新田冬夢助教の書評「青の物理学(ピーター・ペジック著 岩波書店)」が掲載されました。
恒例となりました天文宇宙の七夕講演会を、イーアスつくばで開催しました。 つくば市内や近隣の築西市、流山市などの他、遠くは小金井市や千葉市からも参加を得て、好評でした。
七夕にちなんで天文宇宙のお話を聞きませんか? 3次元立体映像による宇宙の解説、竹内努(名古屋大学教授)、 中井直正(筑波大学教授)の講演他(詳細はポスターをご覧ください)。
世話人:中井直正(nakai _AT_ physics.px.tsukuba.ac.jp)
下記、2017/04/18 - 06/30 のニュースでお伝えしていた標記クラウドファンディング プロジェクトが、目標金額を上回る 12,203,000円を達成して、終了しました。
本プロジェクトは、寄附型クラウドファンディングサービス「Readyfor Charity」を活用し、6月30日(金)23時までに目標金額1,000万円の達成を目指していましたが、締め切り前の6月23日にそれを達成しました。それを受け、電波カメラ実機1号機から南極望遠鏡での観測に向けて、素子数を更に増やし、より高い周波数帯を観測するための技術開発を進めるため、残り日数で200万円の追加支援を募集したところ、6月30日の終了前に、4日間でこのネクスト ゴールも達成しました。
4月18日にスタートしました本プロジェクトですが、約二ヶ月半に渡りたくさんの応援と温かいメッセージをいただき無事に達成できたことを改めて感謝申し上げます。本当にありがとうございました。今後も、様々なチャンネルでプロジェクトの進捗状況について情報発信をしますので、引き続きの応援、どうぞよろしくお願い申し上げます。
CiRfSE宇宙史国際研究拠点の南極天文部門では、「南極望遠鏡」建設プロジェクトに向けて、広視野超伝導電波カメラを開発する資金調達のため、平成29年4月18日(火)よりクラウドファンディングのプロジェクトを開始します。本プロジェクトは、寄附型クラウドファンディングサービス「Readyfor Charity」を活用し、6月30日(金)23時までに目標金額1,000万円の達成を目指しています。
南極望遠鏡プロジェクトは、地上で最高の天文観測環境といわれる南極内陸部の高原地帯に、高精度の口径10mテラヘルツ電波望遠鏡を建設し、宇宙の130億年以上先という非常に遠方を観測しようというものです。遠方宇宙は観測が非常に難しく、これまでの光の観測からは理論的に予想されている銀河の1~3割しか見つかっていません。しかし、テラヘルツ望遠鏡とそのなかで最も重要な観測装置である超広視野超伝導電波カメラが開発できれば、残りの7割以上の行方不明となっている「暗黒銀河」を観測し、長年にわたる銀河誕生の謎が解き明かせると期待しています。
超伝導電波カメラの開発は、世界最先端の技術を駆使することで実験室での試作段階には成功しています。次の段階は、望遠鏡に搭載して実際の観測に使用できる実機の開発で、平成29年秋までに第1号機となる装置を開発製作し、国立天文台の野辺山45m電波望遠鏡(長野県)に搭載し、冬季に天体に向けて試験観測を行う予定です。その後、改良を加えて平成30年度冬季に本格的に銀河や天の川銀河等の観測を開始し、最終的に南極10mテラヘルツ望遠鏡に搭載することを目指します。
本寄附型クラウドファンディングにより、南極望遠鏡の鍵となるこの超伝導電波カメラの開発を進め、南極望遠鏡の建設を推進します。 研究費の一部を応援し、宇宙史の大きな謎の一つを解明するプロジェクトに参加して下さい。
寄付の仕方については、上記URLを御覧下さい。期間内に目標金額に到達しなかった場合は支援者に全額返金となります。また、本寄附型クラウドファンディングは寄附控除の対象となります。
筑波大学数理物質融合科学センター(CiRfSE)では、分野横断的な研究交流の一助となることを目指し、互いの研究分野の相互理解を 推進する場として数理連携サロンを開催しています。
今回は「アルゴリズム (Algorithm)」をキーワードに、3名の講師 が以下の内容で講演を行いました.
[西出 隆志氏] 様々な情報が電子化される現代において公開鍵暗号は不可欠な技術となっている.本講演ではその安全性の根拠となる様々な数学的困難性仮定について紹介する.
[秋山 浩一郎氏] 現在広く使われている公開鍵暗号は大きな数が扱える量子計算機ができると解読される.これに備えた量子計算機による解読にも耐えられる耐量子暗号の研究動向と,これに向けた当社の取り組みを紹介する.
[佐垣 大輔氏] Young 図形とフックを用いて,「佐藤-Welter のゲーム」のグランディー数に関する公式と,対称群の既約表現に関する基本定理を解説し,表現論と組み合わせゲームの関係を紹介する.
CiRfSE素粒子構造部門 原和彦准教授らが参加している、大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構(KEK)・筑波大学・大阪大学・東北大学の「SOIピクセル共同開発研究チーム」が、世界で初めて1μm以下という超高精度の位置測定が可能なSOI(Silicon-On-Insulator)ピクセルセンサーの開発に成功しました。従来のシリコン半導体センサーに比べ、位置測定精度が1桁改善しました。素粒子反応の正確な観測には欠かせない技術となります。このセンサーを使って、高い放射線検出効率を持った信号処理回路一体型の微細ピクセルセン サーを実現しました。
図はSOIピクセルセンサーの断面図。SOI構造下部のシリコン層は集積回路から絶縁されており素粒子センサーとして利用できる。センサーからの電気信号を基板上部の集積回路に直接伝えることで損失や雑音の少ないシステムを実現。集積回路は現代のエレクトロニクスを支える高度な技術で、センサーの信号処理にはうってつけの組み合わせ。こうしたセンサーと信号処理回路が一体になった構造は「モノリシック・ピクセル」と呼ばれる。今回開発したセンサーは放射耐性を強化するため、通常のSOI構造に加え、中間にさらにもう1層のシリコン層を加えている。(画像提供 Rey.Hori)
詳細は、プレスリリース資料を御覧下さい。
宇宙史国際研究拠点 素粒子構造部門の伊敷吾郎助教が、第12回(2017年度) 素粒子メダル奨励賞を受賞しました。
素粒子メダル奨励賞(Particle Physics Medal: Young Scientist Award in Theoretical Particle Physics) は、 素粒子論グループに2006年3月に創設された論文賞で、 素粒子論を志す若手研究者の優れた研究を評価・奨励することを目的して、2006年度以降、毎年1回、最大3件の優秀論文が選考されて来ました。 今回は3件、10名が授与されました。
この論文では、超重力理論の広いクラスの解に対してホログラフィー双対が成立することを解析的な計算を通して検証した業績と、著者らが開発した Plane Wave 行列模型の局在化の手法の将来性が、高く評価されました。 受賞論文の一般向け解説は、こちらをご覧下さい。 授賞式は次回物理学会年次大会における素粒子論懇談会で行われる予定です。
CiRfSE宇宙史国際研究拠点では、計算科学研究センターと連携して暗黒物質、暗黒エネルギー、暗黒銀河など宇宙の歴史の暗黒部分を解明するために、素粒子・原子核・宇宙物理を融合して、ビッグバンが起ってから現在の宇宙が形成するまでを宇宙史として統一的に捉えた研究を推進しています。筑波大学科学技術週間では、その研究の中で、特に、宇宙背景ニュートリノ、南極天文学、クォークグルオンプラズマ、ヒッグス粒子、元素合成、宇宙進化シミュレーションの研究をポスター・装置の展示・ビデオ上映で紹介しました。子供たちと大人が同時に楽めるように企画しました。
また、総合研究棟Aの会場では、新田冬夢助教によるキッズ・ユニバーシティ特別授業「南極の望遠鏡で宇宙を探る」も行われました。
特別授業終了後新田先生と記念撮影 日本大学豊山女子高等学校・中学校の理数科の生徒さん4名と引率の教務主任の黛俊行教諭等 |
新田冬夢助教 | 会場は満席大盛況 |
CiRfSE南極天文部門の新田冬夢助教が「南極の望遠鏡で宇宙を探る」と題して小学生高学年以上の80名に特別授業を行い盛況のうちに終了しました。
この日、筑波大学は、「筑波大学科学技術週間 キッズ・ユニバーシティ」(特別授業や科学実験などのイベント)を開催しました。この「特別授業は、『一日大学生』になって大学の面白さと大学の魅力を体験していただく企画」で新田助教の授業はその一環として行われました。
新田助教は、会場を満席にした小学生から高校生その父兄、引率の先生を前に宇宙誕生の歴史から始まり銀河の種類や銀河の違いそして観測の仕方などを紹介しました。また、観測にはハワイ、チリなどの空気が乾燥していて大気がとても澄んでいる高地が適していて南極ではハワイやチリなどの高地でも困難な観測が可能だと説明しました。
参加者からの活発な質疑に新田先生も「それは良い質問」とにっこりしながら丁寧に答えていました。質疑応答は次の通りです。参加者からの質問「南極のような寒い所で望遠鏡は凍らないのですか?」「先生の好きな銀河はなんですか?」「可視光が見えなくて電波だと見えるのはなぜですか?」「銀河団はどれくらいの銀河が集まっているのですか?」新田助教からの回答「望遠鏡は一回霜がついてしまうと元に戻すのが大変なのでそうならない様に気を付けてヒーターをつけて少し温める予定です。野辺山などにある望遠鏡は雪がついてしまったら太陽の方へ向けて雪を溶かす様にしています。」「好きな銀河はM74です。ネットで検索してあなたも渦巻銀河など好みの銀河をぜひ見つけてください」「可視光でも観測はされていますが、より遠くにある銀河(遠方銀河)の観測には電波の方が適しています。」「数百〜数千個の銀河が集まっています。」
授業終了後も新田助教への個別の質問が続き、東京から参加した日本大学豊山女子高等学校・中学校の理数科の生徒さんを引率した教務主任の黛 俊行教諭からは「今日は理数に興味があり勉強している生徒たちにとてもいい話を聞かせていただき良い機会となった。」と感想をいただきました。また、参加者からは、「星雲はとてもきれいだった」などの声が聞かれました。
新田助教の所属する筑波大学数理物資系 数理物資融合科学センター南極天文部門ではさらに宇宙の謎を解明するために「南極10m級テラヘルツ望遠鏡計画」を中心になって進めています。
▽詳しくはこちら
(藤田 和子)
情報コーナーのセンターパンフレットを更新しました。
宇宙史国際研究拠点長に受川史彦教授が、素粒子構造部門長に武内勇司准教授が、光量子計測器開発推進室長に原和彦准教授がそれぞれ就任しました。 定年退職された金信弘 前宇宙史国際研究拠点長・光量子計測器開発推進室長には、特命教授として、引き続きセンターの活動に参加していただくことになりました。
新運営委員や、構成教員・連携教員の新体制については、[組織・メンバー] を御覧下さい。(4/11: 新年度着任のメンバーを加え、メンバー表を更新しました。)
宇宙史プロジェクト内での素粒子・原子核・宇宙分野間および実験・理論間の連携を深めていくために、第2回宇宙史サロンを開催しました。
宇宙史サロンは、宇宙史国際研究拠点に新しく入ってきた研究員・助教を核にして、互いの分野の研究内容を報告して、議論を行うことによって、新たな連携を生み出すことを目的としています。第2回 宇宙史サロンでは、22名の教員・学生が参加し、QGP、星団形成、高赤方偏移宇宙のLyα輝線simulationの研究報告がおこなわれ、それぞれについて活発な議論がなされ、連携を推進するための意義深いものとなりました。
世話人:金 信弘、水野三四郎
CiRfSE環境エネルギー拠点の海外教育研究ユニット「オーフス大学材料結晶学研究室」(PI: Bo Ivasen教授)を含む、筑波大学スーパーグローバル大学事業の海外教育研究ユニット報告会が、
に開催されました。「オーフス大学材料結晶学研究室」の報告は、副PIのVenkatesha Rama Hathwar助教と世話人の西堀英治教授により、15:30-15:55に行われました。
問合せ:スーパーグローバル大学事業推進室(sp.global#@#un.tsukuba.ac.jp : 「#@#」を「@」に置き換えてください。)
物質変換材料部門長の中村潤児教授が、「モデル固体触媒の活性サイトと反応メカニズムの研究」の業績により、第21回日本表面科学会学会賞を受賞しました。学会賞贈呈式は、平成29年5月20日に開催される日本表面科学会通常総会の後に行われる予定です。
日本表面科学会学会賞は、表面科学の基礎および応用研究ならびに技術の進歩発展に関する功績を顕揚するために設定され、表面科学において相当期間にわたって高い水準の業績を挙げることにより、本会に貢献した功績の顕著な個人に与えられる賞です。
つくばエキスポセンターで、南極10mテラヘルツ望遠鏡の模型と、南極天文台プロジェクトの解説パネルの展示が開始されました。
南極天文台プロジェクトの詳細は、宇宙史国際研究拠点 南極天文部門(南極天文台)のホームページを御覧下さい。
主催:TIMS、CENIDE, CiRfSE
CiRfSE環境エネルギー拠点およびプレ戦略イニシアティブ「光と物質・生命科学のアンサンブルによる新現象の発掘と解明」のワークショップを兼ねて、TIMSとドイツDuisburg-Essen大学 Center for Nanointegration (CENIDE) のジョイントシンポジウムを開催しました。
世話人:鍋島達弥 (tims [at] un.tsukuba.ac.jp)
CiRfSE宇宙史国際研究拠点長の金信弘教授は、2016年度末をもって定年退職されます。 数理物質系物理学域では,今井 剛,大塚 洋一,金 信弘 の3名の教員の退職に際し,「きさらぎシンポジウム」(最終講演会)を開催しました。また、講演会に引き続き,18時より 大学会館レストランプラザ 「筑波デミ」 にて,懇親会を開催しました。
世話人:受川史彦
宇宙史国際研究拠点 素粒子構造部門 海外リサーチユニットPIの Kim Soo-Bong 教授に、2016年度 Bruno Pontecorvo 賞が授与されることが決定されました。授賞式は、2017/9 の JINR Scientific Council で行われる予定です。
Bruno Pontecorvo 賞は、Joint Institute for Nuclear Research (JINR), Dubna, Russia で1995年から出されている素粒子物理学、特にニュートリノ物理学分野の賞で、毎年1〜3名に授与されています。
RENO (Reactor Experiment for Neutrino Oscillation) 実験は、韓国で行われた原子炉ニュートリノを用いた短基線ニュートリノ実験で、2012年4月にニュートリノ混合角θ13を測定することに成功しました。DAYA BAY実験、T2K実験と合わせて、θ13を高精度に決定しました。
CiRfSEをハブとした融合研究の交流と今年度の成果発表会・運営協議会を兼ねた第3回CiRfSEワークショップを開催しました。
13:00 - 13:20 | COBAND実験概要 | 武内勇司 | (CiRfSE) |
13:20 - 13:40 | COBAND実験におけるSOI-STJ開発1 | 八木俊輔 | (数理物質科学研究科) |
13:40 - 14:00 | COBAND実験におけるSOI-STJ開発2 | 若狭玲那 | (数理物質科学研究科) |
14:00 - 14:20 | COBAND実験における較正用遠赤外光源開発 | 坂井 誠 | (福井大学工学研究科) |
14:20 - 14:40 | COBAND実験におけるHf-STJ開発 | 武政健一 | (CiRfSE) |
14:40 - 15:00 | 休憩 | ||
15:00 - 15:15 | ATLAS実験の概要 | 佐藤構二 | (CiRfSE) |
15:15 - 15:40 | ATLAS実験におけるヒッグス・電弱セク ターでの新物理探索 | 大川英希 | (CiRfSE) |
15:40 - 15:55 | ATLAS実験における重心系衝突エネルギー 8 TeVでの陽子-陽子衝突のデータを用いた トップクォークとボトムクォークに崩壊 する荷電ヒッグス粒子の探索 | 永田和樹 | (数理物質科学研究科) |
15:55 - 16:10 | LHC ATLAS 実験における b クォークの 湯川結合の測定 | 伊藤史哲 | (数理物質科学研究科) |
16:10 - 16:25 | New physics searches in Z + MET events | 笠原宏太 | (数理物質科学研究科) |
16:25 - 16:40 | Charged Higgs searches in Run 2 | 萩原睦人 | (数理物質科学研究科) |
16:40 - 16:55 | 休憩 | ||
16:55 - 17:15 | HL-LHC 内部飛跡検出器増強 全体像 | 池上陽一 | (CiRfSE / KEK) |
17:15 - 17:30 | HL-LHCへ向けたピクセル検出器のビーム テスト解析 | 佐藤和之 | (数理物質科学研究科) |
17:30 - 17:45 | HL-LHC ATLAS実験用シリコンストリップ センサーの放射線耐性評価 | 岩渕周平 | (数理物質科学研究科) |
17:45 - 18:00 | Measurements of LGAD | 和田 冴 | (理工学群 物理学類) |
18:00 - 18:15 | HL-LHCに向けたHV-CMOSセンサーの開発 | 大川英希 | (CiRfSE) |
13:00 - 13:30 | 南極10mテラヘルツ望遠鏡の進捗状況 | 中井直正 | (CiRfSE) |
13:30 - 14:00 | 南極30m級テラヘルツ望遠鏡計画の進捗状況 | 久野成夫 | (CiRfSE) |
14:00 - 14:30 | コンコルディア基地@ドームCの調査 | 中井直正 | (CiRfSE) |
14:30 - 14:50 | ヘテロダイン受信機の開発 | 瀬田益道 | (関西学院大) |
14:50 - 15:10 | 電波カメラの開発 | 新田冬夢 | (CiRfSE) |
15:10 - 15:30 | 休憩 | ||
15:30 - 16:00 | 南極への輸送および内陸輸送 | 石沢賢二 | (国立極地研) |
16:00 - 16:30 | 内陸輸送技術 | 香川博之 | (金沢大 理工) |
16:30 - 17:00 | 極地設営技術 | 金 高義 | (福島工業高専) |
17:00 - 17:20 | 休憩 | ||
17:20 - 18:00 | 討論:南極30m鏡計画と新ドームふじ基地建設 |
13:00 - 13:25 | Prompt identified particle spectra at RHIC-STAR | Sanshiro Mizuno | (CiRfSE) |
13:25 - 13:50 | Fluctuations at RHIC-STAR | Toshihiro Nonaka | (Tsukuba) |
13:50 - 14:15 | Azimuthal anisotropy in CuAu collisions at RHIC-PHENIX | Hiroshi Nakagomi | (Tsukuba) |
14:15 - 14:40 | Azimuthally sensitive HBT measurements at LHC-ALICE | Naoto Tanaka | (Tsukuba) |
14:40 - 15:05 | MRPC-TOF development for future experiments | Kazuki Sato | (Tsukuba) |
15:05 - 15:30 | break | ||
15:30 - 15:55 | LHC-ALICE Fo-cal project and test beam results | Tatsuya Chujo | (CiRfSE) |
15:55 - 16:20 | multi-particle correlations at RHIC-STAR | Ryo Aoyama | (Tsukuba) |
16:20 - 16:45 | Jet-hadron correlations at LHC-ALICE | JooNIL Lee | (Tsukuba) |
16:45 - 17:10 | Jet measurements at LHC-ALICE | Ritsuya Hosokawa | (Tsukuba) |
17:10 - 17:35 | Heavy flavor measurements at LHC-ALICE | Shingo Sakai | (Tsukuba) |
13:00 - 14:00 | 統計学の話題と研究の可能性 | 青嶋 誠 | (CiRfSE) |
14:15 - 15:15 | 代数学の話題と研究の可能性 | 秋山茂樹 | (CiRfSE) |
15:30 - 16:30 | 解析学の話題と研究の可能性 | 筧 知之 | (数理物質系) |
桑原 純平 講師(数理物質系・物質工学域)及び小林 航 助教(数理物質系・物理学域、CiRfSE環境エネルギー材料研究拠点)が平成28年度「筑波大学若手教員奨励賞」を受賞し、表彰状および副賞(研究費20万円)が授与されました。 この賞は、本学の研究力向上に貢献し、業績をあげた若手教員に贈られるものです。
Professor Soo-Bong Kim at Seoul Nation University/University of Tsukuba who is a PI of the research unit in CiRfSE presents a new project of T2HKK (Tokai to Hyper-Kamiokande in Korea) experiment. The second Hyper-Kamiokande in Korea will detect the neutrino beam coming from J-PARC together with the first Hyper-Kamiokande in Kamioka, Japan. It will determine the CP violation phase in the lepton sector which will play a key role to solve the puzzle of the matter dominant universe.
世話人:金 信弘
2017年度に予定されている数理物質系センター改編に向けて新たな連携体制を構築するために、「逆問題研究推進室」を改組して「数理科学研究推進室」を設置しました。
TIAかけはし(連携プログラム調査)研究課題「簡単・便利な超伝導計測 100倍精度の計測を非専門家の手で」のブレインストーミング研究会を下記の日時場所で開催しました。
14:00 - 14:05 | はじめに | 田島治 | (KEK) |
14:05 - 14:25 | STJの応用アイデア紹介 | 浮辺雅宏 | (AIST) |
14:25 - 14:45 | ボロメトリックな応用アイデア紹介 | 高橋浩之 | (東大) |
14:45 - 15:05 | KIDの応用アイデア紹介 | 美馬覚 | (理研) |
15:05 - 15:25 | GM、 PTC、冷媒等の重機器以外の可能性検討 | 田島治 | (KEK) |
15:25 - 15:45 | 議論 | ||
16:00 - 16:20 | 高温超伝導材料の適用可能性 | 高野義彦 | (NIMS) |
16:20 - 16:40 | 冷却エレクトロニクス・SOI低温アンプ | 武内勇司 | (筑波大CiRfSE) |
16:40 - 17:00 | 室温エレクトロニクス・安いKID読み出し装置 | 小栗秀悟 | (KEK) |
17:00 - 17:20 | 議論 |
本研究課題では、多様な分野で実際に使える超伝導計測技術を提供することを目指している。広い提供が実現した暁には、既存の半導体計測機器にとって変わり、100倍高精度な計測能力を多くのユーザーが利用可能となる。このような計測デバイスの産業革命を目指して、KEK, NIMS, AIST, 筑波大, 東大の連携研究をスタートした。超伝導計測分野の主流は、究極性能の追及を優先して1ケルビン未満の温度下で使用する開発であった。一方、温度仕様制限を緩めることで、「簡単・便利」を実現する有力パスとなる可能性もある。本研究会は、そこに焦点をあてて計測アイデアを検討した。
世話人:金 信弘(光量子測定器開発推進室)
宇宙史プロジェクト内での素粒子・原子核・宇宙分野間および実験・理論間の連携を深めていくために、宇宙史サロンを定期的に開催することを決定いたしました。宇宙史国際研究拠点に新しく入ってきた研究員・助教を核にして、互いの分野の研究内容を報告して、議論を行うことによって、新たな連携を生み出すことを目的としています。第1回 宇宙史サロンでは、22名の教員・学生が参加し、宇宙史プロジェクト内の研究の説明がおこなわれ、それにつづいて活発な議論がなされ、連携を推進するための意義深いものとなりました。
プレゼンテーション ファイルなどは、ワークショップ ホームページをご覧下さい。
世話人:金 信弘、水野三四郎
第6回数理連携サロンは「人工知能」をキーワードに3名の講師に講演して頂きました。
14 時45 分から15 時15 分までと17 時15 分 から18 時までは tea time を設けました。
世話人:逆問題研究推進室長 数理物質系数学域 教授 青嶋 誠 (aoshima _AT_ math.tsukuba.ac.jp)
水蒸気の少ない南極で目には見えない「暗黒銀河」の探査を行い、宇宙の歴史や銀河の進化を調べる計画について、南極現地調査の様子や楽しい実験を交えて解説しました。
共催:TIMS、CiRfSE
CiRfSE及びTIMSの共催として、CAEPのKleynディレクターを講師とした物質科学セミナーを開催した。 ER機構の起源から最近の研究動向を含む包括的な講演と質疑が行われた。
講演には学外からの参加者もおり活発な議論が行われた。
Most chemical reactions proceed along the Langmuir-Hinshelwood (LH) route: reactants adsorb at a surface and possibly dissociate, the adsorbates diffuse over the surface, find reaction partners, and form a product molecule that subsequently desorbs. Because making and breaking of bonds is more facile at surfaces than in the gas or liquid phase, heterogeneous catalysis is applied a lot in (bulk) chemistry. It decreases activation barriers and steers the reaction in the desired direction.
The mechanism of incident radicals, for which no chemical bond needs to be broken, can proceed in a different way. Often these reactions are exothermic and can act promptly. That the mechanism is different was already recognized by Eley and Rideal (ER) around 1940.
Such reactions are rare and recently have been studied extensively for hydrogen atoms. For non-hydrogenic, ‘heavy’ atoms they were considered unlikely. Recently at the FOM Institute DIFFER we have identified such reactions for hyperthermal nitrogen atoms reacting with adsorbed O or N atoms on Ag and Ru. The reaction cross sections are surprisingly large, an up to now not fully understood effect. The mechanism of such ER reactions will be discussed in this presentation.
One way of turning (LH) reactions into ER reactions could be by specific excitation of the internal degrees of freedom of molecules. Vibrational excitation of CH4 leads to much larger dissociative sticking coefficients. We have started a project to increase the reactivity of CO2 by plasma activation. Both in the gas phase and for reactions at a catalyst distinct effects of the plasma activation can be observed. In this presentations first results of plasma catalysis of CO2 will be shown
世話人:近藤剛弘 (takahiro _AT_ ims.tsukuba.ac.jp)
共催:TIMS、CiRfSE
DAAD-筑波大学パートナーシッププログラムの一環として、ドイツDuisburg-Essen大学化学科Malte Behrens教授を講師に招き、銅ー亜鉛触媒によるメタノール合成に関するセミナーを開催しました。また、セミナー後に交流会を催しました。
世話人:山本 洋平 (Yamamoto〔at〕ims.tsukuba.ac.jp)
筑波大、KEK,NISM,AISTの4機関の研究会を開催した。今後、二次電池と熱電変換の分野融合を狙った研究会を継続して開催する。
筑波大守友が、熱発電セルの原理と研究展開について説明をした。産総研山本氏は、熱電変換デバイスの試作の現状について報告した。材料の基礎物性(電気伝導率、熱伝導率、ゼーベック係数)からデバイスの性能が予測でき、実デバイスの性能と良い一致を示す。産総研では、デバイス試験の標準化やデバイス仕様の標準化を検討している。また、熱電変換の研究フェーズは、材料開発(基礎フェーズ)からデバイス試験(開発フェーズ)に移っており、デバイス試験の装置の売れ行きが良いようである。物材機構の田中氏はGREENの研究成果を報告した。高エネ県の小野氏はPFの現状と軟X線顕微鏡の原理、応用例を紹介した。エミッタンスの低いPFであってもゾーンプレートでX線を集光することにより、最新放射光施設の装置と同程度のスペックを叩き出せることに、感銘を受けた。筑波大の小林は、圧力は二次電池材料の起電力に及ぼす効果について実験をモデル計算の両側面から検討した。
世話人:守友 浩
放射光、中性子など最先端量子ビームを利用した研究に関して活発な議論が行われた。特に、J-PARCを利用した中性子単結晶回折とSPring-8でのCdTe検出器の利用については、装置の担当者と海外参加者、国内参加者の間で多くの意見交換がなされた。検出器については施設側にワークショップ参加者が連名で新検出器導入の提言を行う予定となった。
世話人:西堀英二
CiRfSE運営協議員(第9条第2項第2号「研究担当副学長が指名する者」)として、筑波大学研究戦略室長の櫻井鉄也教授(システム情報系、コンピュータサイエンス専攻、情報科学類)に就任していただくことになりました。
共催:TIMS、CiRfSE
CiRfSE及びTIMSの共催として、豊田中央研究所の中野秀之主席研究員を講師とした物質科学セミナーを開催した。シリコン層間化合物から2次元シリコン物質を作る技術についての講演と質疑が行われた。
シリコンはダイヤモンド型構造をとるため劈開面が無い。それ故、同族元素である黒鉛構造のカーボンのように剥離法によって二次元シートを取り出すことは困難である。本講演では、Zintl silicideの一つであるCaSi2から誘導される層状シリコン化合物に着目し、これらを単層剥離して得られる二次元シリコン物質群の合成と機能について紹介した。
講演には学外からの参加者もおり活発な議論が行われた。
世話人:近藤剛弘 (takahiro _AT_ ims.tsukuba.ac.jp)
主催:高エネルギー加速器研究機構、TIA光・量子計測MG
共催:産業技術総合研究所、物質・材料研究機構、筑波大学、東京大学
後援:TIA、茨城県、つくば市、つくばサイエンスアカデミー
「光・量子計測」はTIA5機関の高度な光・量子計測技術の力を結集し、新 しい科学と産業の創成を目指します。高性能な光・量子発生技術開発、光・ 量子検出器と先端的計測技術法開発、および光・量子ビーム利用による基礎 物性研究を推進します。
本シンポジウムは、講演会&ポスターセッションから構成されており、研究者間の交流を深めることができました。 全国から100名を超える、ご来場者を迎え盛況のうち無事終了いたしました。
シンポジウム資料は、 こちら を御覧ください 。
「雙峰祭」の企画「つくば研究紹介」で、CiRfSEの研究活動紹介(ブース展示)をしました。
CiRfSE宇宙史拠点では、南極望遠鏡を用いた暗黒銀河の研究、ロケット実験による宇宙背景ニュートリノの探索、CERN LHC加速器を用いた質量起源のヒッグス粒子の研究、クォークグルオンプラズマの研究、宇宙元素合成の研究、の5大プロジェクトを推進し、ビッグバンから生命発生に至る宇宙史の解明と、暗黒物質、暗黒銀河の謎の解決を目指している。
CO2を有用化合物に変換して削減する技術や燃料電池などの水素社会を構築するための科学技術において常に触媒が登場する。CiRfSE環境エネルギー材料拠点では、基礎科学に基づいた触媒設計に取り組んでいる。また、二次電池技術を転用した新しいタイプの熱電変換素子(二次電池型熱発電)を提案している。従来型の熱発電方式と原理が異なり、無限の可能性を秘めている。
共催:TIMS、CiRfSE
物質変換材料部門の山本洋平准教授が代表のプレ戦略イニシアティブ「光と物質・生命科学のアンサンブルによる新現象の発掘と解明」のキックオフ研究会を開催しました。
平成28年度10月より筑波大学プレ戦略イニシアティブとして発足した本拠点のキックオフとしてシンポジウムを開催しました。本拠点は①新しい光技術の開発、②光技術と物質科学との融合、③光技術と生命科学、の3本柱で異分野融合による新しい学理の追求と光科学分野の新規開拓を目指す研究拠点型プロジェクトです。12名の研究発表と、シンポジウム終了後は交流会を行い、学外からの研究者も交えた活発な情報交換を行いました。
主催:TIAかけはしプロジェクト「白金フリー燃料電池カーボン触媒イノベーション」
共催:TIMS、CiRfSE、触媒学会(予定)、日本表面科学会(予定)、日本化学会(予定)、炭素材料学会(予定)
燃料電池カソード用触媒として機能する窒素ドープカーボン材料の研究が世界的に白熱している。しかし、その触媒機能については不明な点が多い。本ワークショップでは、窒素ドープ触媒の基礎および応用に関する講演を通して、触媒機能に関する情報交換を行った。
国際会議 Tsukuba Global Science Week (TGSW) の一貫として、「宇宙進化と物質起源」(セッション6)と「グリーンイノベーション」(セッション7)が、つくば国際会議場 エポカルで開催されました。
セッション6「宇宙進化と物質起源」は、CiRfSE宇宙史国際研究拠点が目指す、素粒子・原子核・宇宙物理学の融合による宇宙史の統一的理解を飛躍的に推進させるために、海外研究者と国内研究者との宇宙史研究の情報交換と議論を行うことを目的として、第3回宇宙史国際ワークショップとして開催しました。
宇宙・素粒子・原子核の3分野から、2日間に渡り、12の講演が行われました。
招待講演者には、宇宙史分野海外研究ユニット招致PIのS.-B. Kim教授(ソウル大学)ほか、宇宙物理のDenis Burgarella教授(エクスマルセイユ大学)、LHC-ATLAS実験のHong Ma博士(ブルックヘブン国立研究所)、LHC-CMS/RHIC-STAR実験のFuqiang Wang教授(Purdue大学)、FAIR-CBM実験の Norbert Herrmann教授(Heidelberg大学)が含まれています。
講演スライドと写真を公開しています。
セッション7「グリーンイノベーション」は、エネルギー物質科学をテーマとして、CiRfSE環境エネルギー材料研究拠点が学際物質科学研究センター(TIMS)と共催して開催しました。
台湾放射光施設では世界最高輝度を誇るTaiwan Photon Sourceという放射光施設が稼働し、今年からビームラインを一般ユーザー開放しており、この施設の最新の情報を得るために、この施設でナノ構造解析ビームラインを立ち上げているKu博士を招聘し、施設の紹介を依頼しました。Hathwar博士は、Iversonユニット招致の副PIで、筑波大学着任後、20%のエネルギー変換効率を示すペロブスカイト化合物の構造解析に成功しました。講演では、この仕事を紹介しました。Ulman博士は、企業でリチウムイオン二次電池の負極材の研究を紹介しました。Gao教授、Li教授は機能性高分子の開発を行っており、その高分子の輸送特性、太陽電池特性を講演しました。いすれの講演でも活発な討論がなされました。筑波大学からは、神原教授が講演を行いました。
素粒子構造部門の伊敷吾郎助教による超弦理論の公開セミナーを9月12日に行いました。
超弦理論は重力をも統一する究極の理論であると期待されています。 しかし、超弦理論の完全な(非摂動的 )定式化はまだ完成していません。 そのような定式化を与える方法として、行列模型とゲージ/重力対応の二つが考えられています。
本講演では、行列模型における幾何学の記述法の理解、数値シミュレーションによるゲージ/重力対応の数値的検証に関する最新の結果を紹介しました。
逆問題研究推進室長青嶋誠教授(筑波大学数理物質系)指導の,数理物質科学研究科(博士前期課程)数学専攻2年中山 優吾氏は,2016年9月6日に金沢大学で開催された2016年度統計関連学会連合大会において,講演題目「高次元小標本におけるサポートベクターマシンの漸近的性質とバイアス補正」により,優秀報告賞を受賞しました.
2016年9月2日15時から、第1回SOI-STJ研究会を筑波大学自然学系棟B118で開催しました。SOI-STJ検出器は極低温SOI増幅器と超伝導トンネル接合素子(STJ)赤外線検出器を一体化した新型検出器で、その開発は数理物質融合科学センター光量子計測器開発推進室の推進プロジェクトの一つです。この検出器開発は数理物質融合科学センター宇宙史国際研究拠点で強力に推進している宇宙背景ニュートリノ崩壊探索実験(COBAND実験)に用いるために行っていますが、それ以外にも遠赤外線1光子検出器として夛くの分野での応用が期待されます。本研究会では学外から宇宙航空研究開発機構、関西学院大学、KEK、福井大学、近畿大学、産業技術総合研究所の研究者10名、学内研究者・院生6名、総勢16名が参加して、SOI-STJ検出器の開発研究およびCOBAND実験準備についての報告・議論を行い、情報共有と研究進展を推進しました。
参加者リストとプログラム、発表資料は、 こちら を御覧下さい。
CiRfSE環境エネルギー材料研究拠点と密接に連携する学際物質科学研究センター(TIMS)で、研究交流会を開催します。研究交流会参加は無料です。
参加お問い合わせは、TIMS事務室(tims@un.tsukuba.ac.jp)まで。
第5回数理連携サロンを、下記のとおり開催します。 今回のキーワードは「宇宙」です。谷垣先生、吉川先生、数学からは木下先生(微分方程式)に講演をお願いしています。 前回と同様、ざっくばらんな雰囲気にしたいと思います。 分野融合の機会になれれば幸いです。
14 時45 分から15 時15 分までと17 時15 分 から18 時までは tea time を設けます。他分野の研究者と気軽に交流できる機会です。ご自由にご歓談下さい。
詳細は、連携サロンのページを御覧下さい。
センターの活動スペースとして、全学共用スペースの公募に申請していましたが、採択され、人文社会学系棟B棟1階の10部屋をCiRfSEで使用できることになりました。
その使い方に関して運営室会議と融合研究企画室会議で検討を進めていましたが、6/7の運営室会議で合意に達し、整備を開始しました。 センター長室兼会議室やセミナー室のほか、両拠点の研究室、機能強化経費(機能強化促進分)「宇宙史の暗黒を照らす国際拠点形成」事業に基づく海外ユニット招致研究室やクロス・アポイントメント連携教員らの居室を設置します。
東京ALICE会議に合わせて来日中の国際TT教員Oliver Buschさんに、CERN-SPSでのCERES/NA45実験における160GeV金+鉛の固定標的実験でオリバーさんの博士論文の研究でもある低質量電子対測定の結果等に関するセミナーをしてもらいます。この物理は現在のJ-PARC(pA)でも、将来の重イオン実験計画でも、もちろんRHICやALICEでも注目されている領域で、オリバーさん自身にとっては少し前に行われた事になりますが、解析の詳細等も説明してもらいます。
物質変換材料部門長の中村潤児教授が、「触媒モデル表面を用いた反応機構・活性点構造の解明」の業績により、日本表面科学会フェローの称号を授与されました。
数理物質科学研究科で分野横断的に新設される大学院教育コース「放射光物質科学コース」のキックオフとして、CiRfSE共催で、5月20日に標記のシンポジ ウムを開催します。 このコースには国内外の放射光施設の利用が含まれており、CiRfSEの国際連携と密接に関係しています。
標記概算要求が採択され、「宇宙史の暗黒を照らす国際研究拠点形成」事業(平成28〜33年度、代表:金谷和至)に機能強化経費(機能強化促進分)の配分が決定されました。この事業は、CiRfSEと計算科学研究センターが連携して推進します。
海外研究ユニット招致や研究員雇用、混合給与制などを活用した拠点構築など、宇宙史国際研究拠点の整備・拡充に向けた作業を開始しました。
♣ 2015年度のニュースやアナウンスメントは、[2015年度のニュース] を御覧ください。
♣ 2014年度のニュースやアナウンスメントは、[2014年度のニュース] を御覧ください。
筑波大学
数理物質系
〒305-8571 茨城県つくば市天王台1-1-1 |